スポーツ障害
スポーツ障害の症状
スポーツにより起こりやすい症状
スポーツ障害と言っても、スポーツの種類や頻度によって、起こる症状が異なります。
最適な治療により健康的にスポーツを楽しむ環境を整えるサポートを行います。
- ランニングをした後に、膝が痛くなる
- 投球すると肘が痛くなる
- ラケットを振るときに肘が痛い
- 足を捻った
- 走った後から、脚に力を入れると痛い
- 運動中や運動後に骨にひびくような痛みがある
- 走ったり、運動するとすねが痛む
代表的な疾患
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ランナーニー(スポーツによる膝の慢性障害)
- 症状
- ランニングにより、膝に痛みが出る疾患の総称です。多くは、膝の外側に痛みを生じます。
- 原因
- 具体的な疾患としては、鵞足炎や長脛靭帯炎などです。筋力不足や柔軟性低下といった身体的な問題の他、オーバートレーニングや技術と不釣合いな練習による過重負担が原因となります。
- 治療
- 消炎鎮痛薬の内服や貼り薬にて経過を観察しますが、症状によってはスポーツの制限を行い、段階的に運動負荷を増加していきます。
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野球肘・テニス肘
- 症状
- 野球の投球動作や、テニスのバックハンド時に、肘への負荷が過剰になり痛みが起こります。
- 原因
- 野球やテニスによる腱や靭帯への荷重負担の他、加齢や使いすぎによる腱の変形が原因となることがあります。
- 治療
- 安静が第一選択ですが、重症化することもあるため、医療機関を受診し診断を受けることが重要です。
保存療法では、消炎鎮痛薬の内服や局所麻酔薬・ステロイドの注射を行います。
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足関節捻挫
- 症状
- 足首の捻挫は、足をねじったことをきっかけに、外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れたり、熱を持ったり、内出血したりします。
- 原因
- 関節に通常以上の負荷がかかった場合、特に内側に捻った場合に、足首の外側の靭帯が損傷、また靭帯断裂を起こすことがあります。特に子供は骨が未成熟で靭帯損傷だけでなく、骨の一部分が剥がれる剥離骨折を伴うこともありますので、整形外科の受診をお勧めします。
- 治療
- 治療は捻挫の程度によって異なります。
軽度の場合には、安静にしてアイシングすることで内出血と腫れを防ぎます。装具や弾性包帯などによる圧迫固定をおこない、靭帯や関節包に負担がかからないようにします。また、足を高く上げて静脈やリンパの流れを良くすることで腫れることを防ぎます。重度の場合には、ギプス固定に2〜3週間を要し、稀に手術を行うこともあります。
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肉離れ
- 症状
- ふくらはぎや大腿部の前、後ろの筋肉に多く発症します。体重をかけると痛むため、通常通り歩くことが出来なくなります。
典型的な部位に押した痛みがあり、筋肉の断裂部の陥凹(へこみ)を触れることが出来ます。 - 原因
- スポーツ中、筋肉に対し強い力がかかった際に筋肉の部分断裂が生じることが原因の1つです。
- 治療
- 重症度により安静・湿布、塗り薬、内服薬などの治療が選択されます。スポーツ競技復帰は、筋肉が伸張された時の痛みがとれて、柔軟性が得られるまではジャンプやダッシュは避けるべきです。
当院では、エコー検査機器により筋損傷部位を診ることで、筋の修復度合いを定期的に確認します。
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疲労骨折
- 症状
- 明らかな怪我がなく、痛みの経過が長い場合には疲労骨折が疑われます。
- 原因
- 骨の同じ部位に小さな力が繰り返しかかることで、骨にひびが入ったり、ひびが徐々に進んで完全な骨折に至った状態です。
発症の要因として、技術・筋力不足、柔軟性の低下といった身体的要因の他、オーバートレーニングや選手の体力、グランドの固さやなど環境要因が挙げられます。 - 治療
- 疲労骨折の部位に負担がかからない生活と安静により、ほとんどが治ります。
治りづらい場合は手術が必要となることもあります。
軽度の場合は、初回では見つからないことも少なくないため、3〜4週間後に再度レントゲンや、MRI検査を行うことがあります。
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シンスプリント
- 症状
- 運動時や運動後に、すねの内側の広い範囲で痛みが起こる状態です。陸上競技やサッカーなど走ることの多い競技で中学生・高校生に多く見られ、疲労がたまった時に発症しやすくなります。
- 原因
- ランニングの量・質の急激な変化、固い地面やクッション性の悪い靴による強い衝撃、扁平足などの足部変形が原因として挙げられます。
- 治療
- 痛みの強い時期は運動量を減らし、負荷を軽減します。
扁平足の改善やクッション性の高い靴を履く、インソールの作成など、脚にかかる衝撃を緩衝することが重要です。